NetWareインストールメモ

最終更新: 1999.1.17


はじめに

NetWareは、完全にビジネスユースのOSで、 高価なことや日本では参考資料が少ないこともあり、 個人ユーザーにはなじみの薄い存在でしたが、 NetWare 5のβ版や体験版の配布により、 個人ユーザーでもNetWareに触れられる機会ができました。 そこで、NetWare 4.1/4.11(IntranetWare)/5.0を中心に、 インストールして試用するまでの基本的な内容をまとめてみました。

なお、本稿の内容は、5.0製品版に先だって無料配布されたβ2に基づいているため、 一部製品版と異なる場合があります。


NetWareとは

インストールの前に、最低限必要な予備知識を確認しておきましょう。

NetWare OSの特徴

NetWareのバージョン

3.11
NetWareの圧倒的地位を築いたバージョン。マルチプロトコルサポート。
3.12
4.xの技術を一部導入。通信効率の向上。CD-ROMのサポート。 DOSクライアントがNETXからVLMに。
3.2
3.x系の最新リリース。
4.1
3.xのバインダリに代えてNDS(Novell Directory Services)を採用。SMPサポート。 ファイル圧縮サポート。メモリ保護サポート。
4.11(IntranetWare)
NetWare 4.11にIPサポートやWWW/FTPサーバーなどを同梱し、 イントラネット用パッケージとしてリリース。
5.0
JavaとGUIの採用。Z.E.N.worksの提供。PureIPのサポート。

IPXプロトコルの概要

NetWareのネイティブなプロトコルであるIPX(Internetwork Packet Exchange)は、 XNSをもとにしたルーティング可能なネットワーク層のプロトコルです。 TCP/IPのIPに相当します。 IPXでは各ネットワークインタフェースにアドレスを付与します。 アドレスはIPXネットワーク番号(16進数8桁)とノード番号(16進数12桁)で構成されます。 これらはIPアドレスのネットワーク部とノード部に相当します。 ネットワーク番号は、既存のものと重複しない値(通常、ランダムに選ばれた値)を付与します。ノード番号は、通常、インタフェースのMACアドレスが使われます。

IPXでは、サーバーとクライアントでアドレスの付与のしかたが異なります。 サーバーでは、サーバーが実際に接続されているネットワークとは別に、 サーバー内部に仮想的なネットワークが一つあるものと考えます。 前者を外部ネットワーク、後者を内部ネットワークと呼び、 それぞれ異なるネットワーク番号を付与します (すなわち、サーバーはすべてIPXルーターの機能をもちます)。 各サーバーはそれぞれ固有の内部ネットワーク番号を持つので、 内部ネットワーク番号はサーバーの識別子の役割も果たします。 内部ネットワーク番号とともに使われるノード番号は、 000000000001から始まる値になります。 クライアントでは、サーバーが決定した外部ネットワーク番号と、 MACアドレスから決まるノード番号をアドレスに使用します。 すなわち、クライアントのアドレスは自動的に設定され、 ユーザーが設定する必要はありません。

NetWareがIPXやIPのパケットをEthernetのパケット(フレーム)に収容する際、 Ethernetのフレームの形式が4通りあります。 これをフレームタイプといいます。 NetWareの運用にあたっては、使用するフレームタイプを決定し、指定する必要があります。 また、1つのNICあるいは1つのネットワークで複数のフレームタイプを併用することができ、 各フレームタイプごとに論理的に独立したNIC(ネットワーク)が形成されます。

フレームタイプ識別子形式主な用途
Ethernet_IIDIX Ethernet IIIP
Ethernet_802.3「生」のIEEE 802.3IPX
Ethernet_802.2IEEE 802.2/802.3IPX
Ethernet_SNAPIEEE 802.2/802.3 SubNet Access PointAppleTalk

NetWare 3.11まではデフォルトのフレームタイプはEthernet_802.3でしたが、 現在ではEthernet_802.2になっています。 他のシステムとTCP/IPで通信する場合はEthernet_IIが必要になります。

NetWareボリュームとパス名

NetWareでは、HDD内のNetWareパーティションを論理的に分割・結合することができます。 例えば、一つのパーティションを分割して管理したり、 複数のパーティションを結合して大きなパーティションのように扱うことができます。 このようにして作られる論理的な領域をボリュームといいます。 NetWare本体などのシステムファイルが格納されるボリュームをSYSボリュームといい、 インストール時に必ず作られます。 パス名はボリューム名で始まり、SYS:\PUBLIC\LOGIN.EXEのようになります (ボリューム名の直後の\は省略することもあります)。 また、CD-ROMは単独で一つのボリュームとなります。 CD-ROMのボリューム名は、そのCD-ROMに記録されているボリューム識別子 (DOSでボリュームラベルとして見えるもの)です。

ボリュームは、UNIXのように、 マウント/ディスマウント(マウント解除)の操作が必要です。 ただし、5.0ではCD-ROMは自動的にマウント/ディスマウントされます。

サーバーのコンソールからファイルにアクセスする場合は、 ボリュームの他に、サーバー起動前のDOSで認識されていたドライブ名も使えます。 この方法を使うと、フロッピーディスク・CD-ROM・FATパーティションに簡単にアクセスすることができます。 なお、4.x以前のインストールでは、 途中で「CD-ROMへのアクセス(インストールするファイルのコピー)を 引き続きDOSドライブとして行うか、NetWareボリュームとしてマウントするか」という選択があります。

バインダリとNDS

3.xまでは、資源管理やユーザー管理のためのバインダリ(bindery)というデータベースが各サーバーごとに独立に存在していたため、 ネットワークが拡大しサーバーが増えるに従って管理や利用の手間が増える問題がありました。 4.x以降では、X.500に基づいたNDS(Novell Directory Services)というディレクトリサービスが導入され、 組織内のすべてのサーバー・ユーザー・リソースを木構造で一元管理することが可能になりました。 NDSを利用するには、クライアント側でも対応する必要がありますが、 サーバーのバインダリエミュレーション機能により、 バインダリにしか対応していないクライアントでも4.x以降のサーバーを利用可能です。


動作環境

サーバー

サーバー機の要求条件は以下の通りです。

項目3.x4.x5.0
CPU386以上386以上Pentium以上
メモリ容量6MB以上12MB以上64MB以上
ディスク容量DOS区画??MB以上15MB以上50MB以上
NetWare区画??MB以上100MB以上500MB以上

上記のメモリ容量は最低限ですので、実際には1.5倍から2倍くらいはあったほうがいいでしょう。 特に5.0ではインストーラーと管理ツールのGUIがかなり重いので、 メモリは多いほうがいいです。

他に以下のものが必要です。

ビデオカードとモニタは、4.xまではVGAが映ればなんでもいいのですが、 5.0ではGUI画面で800×600や1024×768(いずれも256色)の表示ができるので、 多少はましなものがあるとよいでしょう。 また、5.0ではGUIの操作にマウスが必要です。

ここでは以下のような構成にします。

CPUPentium II 266MHz
マザーボード440BX, AGP/PCI/ISA
メモリ128MB
ディスクIDE 800MB
NICISA NE2000互換
CD-ROMATAPI
ビデオカードMillennium II
DOSPC DOS J6.3/V
NetWare5.0Jβ2

クライアント

クライアントはDOS、Win3.1、Win9x、WinNT、OS/2、MacOSのいずれかです。 ここではWin95を使います。


サーバーのインストール

ハードウェアの準備

ISAのカードを使う場合は、I/OポートやIRQを調べて(設定して)おきます。 ISA PnPカードは非PnPモードにします(カード付属のドライバを使う場合はその必要はありません)。

DOSのインストール

まず、少量のFATパーティションを確保して、DOSをインストールします。 HDDには、NetWareパーティションが確保できるだけの空き領域を残しておきます。

DOSの目的は、インストール時にCD-ROMを読ませることと、 サーバー起動時のローダーとして使うことだけですので、 設定は極力簡単にします。 メモリマネージャー(HIMEM.SYSEMM386.EXEなど)を入れてはいけません (HIMEM.SYSは入っていても動作しますが、 サーバーで使えるメモリが64MBに制限されてしまうので好ましくありません)。

DOSは基本的に英語環境にします。 すなわち、フォントドライバ($FONT.SYSJFONT.SYSなど)や ディスプレイドライバ($DISP.SYSJDISP.SYSなど)を入れる必要はありません。 NetWare日本語版は独自の日本語表示機構(VGADISP.NLM)を持っているので、 DOSの日本語ドライバは不要です。

CD-ROMのドライバを入れて、DOSでCD-ROMを読めるようにします。 /Dスイッチで指定するデバイス名は、NetWareのファイル名と重複しないものにする必要があります。

CONFIG.SYSの例

FILES=30
BUFFERS=20
LASTDRIVE=Z
COUNTRY=1,437,C:\DOS\COUNTRY.SYS
REM DEVICE=C:\DOS\$FONT.SYS
REM DEVICE=C:\DOS\$DISP.SYS
DEVICE=C:\DRV\MTMCDAI.SYS /D:IDECD0
DEVICE=C:\DOS\SETVER.EXE
SHELL=C:\COMMAND.COM C:\ /P

AUTOEXEC.BATの例

@ECHO OFF
PROMPT $P$G
SET TZ=JST-9
SET TEMP=C:\TEMP
PATH C:\DOS
C:\DOS\MSCDEX.EXE /D:IDECD0 /L:Q
C:\DOS\KEYB.COM JP,,C:\DOS\KEYBOARD.SYS
C:\DOS\MODE.COM CON RATE=32 DELAY=1

NetWareのインストール

DOSを起動し、CD-ROMからNetWareをインストールします。

NetWare 4.xのインストールの際は、 最初のバッチファイル(INSTALL.BAT)で若干のメッセージが表示されるため、 インストール時のみDOSを日本語環境にしておくとよいでしょう。 5.0の場合はそのようなこともなく、 また英語環境だと起動時のコンソールの表示が最初から読めて動作状況がわかりやすいので、 インストール時も英語環境にしておくとよいでしょう。

4.xでは、CD-ROMとライセンスFDをセットし、 CD-ROMドライブをカレントドライブとしてからFDのINSTALL.BATを実行するという変わった方法をとりますので注意が必要です。 CD-ROMにもINSTALL.BATがありますが、これはクライアントのインストールに使います。 なお、DOSが英語環境の場合はA:\INSTALL ENGLISHと入力します。

5.0では単にCD-ROMのINSTALL.BATを実行します。

インストール手順自体は、4.x以降かなり容易になりましたので、 画面の指示に従って進めていけば基本的にはそれほど難しいことはないと思います (3.xでは、途中でいきなりサーバーのコンソールに放り出されて、 適切なドライバを選んでLOADコマンドでロードすることを要求され、 面食らったものでした)。 詳しい手順はノベルのSE Report Onlineを参考にしてください。 5.0では途中からGUIになります。 ちなみにこのGUIはXFree86とfvwmです。しかもJavaで書かれているような感じです。

なお、NetWareのインストーラー(およびCUIのユーティリティ)のキー操作は独特なところがあって、 慣れないと戸惑うことがあるので、以下に主な操作を示します。 また、その時々で使用可能なキー操作が常に画面下に表示されていますので、 見逃さないようにしましょう。

キー操作
F10終了
Escキャンセル
Tabウィンドウ間移動
F7前ページ
F8次ページ
Insert項目の追加
Delete項目の削除
F3詳細パラメータの編集

ディスクインタフェースやネットワークインタフェースは自動検出されますが、 もし検出されなかった場合(特にISA)は適切なドライバを組み込みます。 あらかじめドライバディスクを用意しておきましょう。

NetWareの管理者のユーザーIDはadminです(3.xではsupervisor)。 adminのパスワードは空にはできません。

5.0のインストールで、Online Documentationをインストールするよう選択すると、 途中でCD-ROMの入れ換えを求めてきますが、 ここでCD-ROMを入れ換えてもなぜかインストールは先に進まないので、 最初から選択しないほうがいいでしょう。

サーバーの起動

インストールが終わったら、サーバーを再起動します。 DOSが日本語環境になっている場合は、英語環境に設定しなおして再度起動します。 DOSが起動したら、以下のようにしてNetWareを起動します。

C:\>CD NWSERVER
C:\NWSERVER>SERVER

なお、5.0βでは、-nlオプションをつけて起動すると、 起動時のグラフィックロゴ画面が表示されないようです。


サーバーの操作

コンソールのキー操作

コンソールのコマンド入力時には以下のようなキー操作が使えます。

キー操作
↑↓コマンドヒストリの移動
←→行中でカーソル移動
Home行頭へ
End行末へ
Deleteカーソル位置の文字を削除
BackSpaceカーソルの前の文字を削除
Esc行キャンセル
Alt+Esc次の画面へ
Ctrl+Esc画面選択
左右Shift+Alt+Escカーネルデバッガに落ちる
(F1でヘルプ、F5で復帰)

NetWareでは、サーバーコンソールでアプリケーションを起動すると、 コンソール画面とは別にアプリケーションの仮想画面がつくられます。 Alt+EscとCtrl+Escはこの画面の切り替えを行うものです。

モジュールのロード

ローダブルモジュール(.NLM)や 各種ドライバ類(.LAN.DSK.HAM.CDMなど)をロードするには、 LOADコマンドを使います。 拡張子は省略できます。 パスが指定されていない場合はコマンド検索パスから検索されます。

モジュールがドライバやコンポーネントの場合は、メモリに常駐してコマンドラインに戻ります。 アンロードするにはUNLOADコマンドを使います。 ユーティリティやアプリケーションの場合は、仮想画面が作られ、そこで実行されます。 実行が終わると自動的にアンロードされます。

ロードされているモジュールはMODULESコマンドで知ることができます。 すでにロードされているモジュールを再度ロードしようとすると、 リエントラントなモジュール(.LAN.HAMなど)の場合はすでにロードされているものが使われ、 そうでないモジュールの場合はエラーになります。

NICのドライバをロードしてプロトコルに結合する例を示します。

LOAD NE2000.LAN FRAME=ETHERNET_802.2 NAME=NE2000_1_E82
BIND IPX NE2000_1_E82 NET=12345678
LOAD NE2000.LAN FRAME=ETHERNET_II NAME=NE2000_1_EII
BIND IP NE2000_1_EII ADDR=10.0.0.100 MASK=255.255.255.0 GATE=10.0.0.1

自動実行ファイルの編集

NetWareのバッチファイルは.NCFという拡張子をもち、 DOSと同様にファイル名を入力するだけで実行されます。

さらに、DOSのAUTOEXEC.BATに相当する自動実行バッチファイルがNetWareには2つあります。 STARTUP.NCFAUTOEXEC.NCFです。 STARTUP.NCFはDOSパーティション(C:\NWSERVER)に置かれ、 NetWareの起動の初期段階で実行されます。 主にディスクドライバやキーボードドライバといった基本的なドライバの読み込みを行います。 AUTOEXEC.NCFはNetWareパーティション(SYS:\SYSTEM)に置かれ、 NetWareカーネルが起動し、SYSボリュームをマウントしたあと実行されます。 各種パラメータの設定、ネットワークドライバのロードと結合、 ボリュームのマウント、アプリケーションの自動実行などを行います。

これらを編集するには、NWCONFIGユーティリティ(4.x以前はINSTALLユーティリティ)を使います。 LOAD NWCONFIG(LOAD INSTALL)としてユーティリティを起動し、 「環境設定オプション」メニューの中の「NCFファイルオプション」を選択します。

STARTUP.NCFの例

LOAD KEYB JAPAN
LOAD VGADISP
LOAD IDEHD.CDM
LOAD IDECD.CDM
LOAD IDEATA.HAM PORT=1F0 INT=E

AUTOEXEC.NCFの例

SET TIME ZONE = JST-9
SET TIMESYNC TYPE = SINGLE
SET DEFAULT TIME SERVER TYPE = SINGLE
SET BINDERY CONTEXT = O=HQ

FILE SERVER NAME SAKURA
IPX INTERNAL NET 12345678

SEARCH ADD SYS:\JAVA\BIN
SEARCH ADD SYS:\JAVA\NWGFX

LOAD CONLOG MAXIMUM=100

LOAD IPXRTR
LOAD SPXS
LOAD IPXRTRNM
LOAD PNPSRV.LAN FRAME=ETHERNET_802.2 NAME=PNPSRV_1_E82
BIND IPX PNPSRV_1E82 NET=23456789
LOAD RPL
BIND RPL PNPSRV_1_E82

LOAD TCPIP
LOAD PNPSRV.LAN FRAME=ETHERNET_II NAME=PNPSRV_1_EII
BIND IP PNPSRV_1_EII ADDR=10.0.0.10 MASK=255.255.255.0 GATE=10.0.0.1

MOUNT ALL

LOAD RCONAG6 password 2034 16800
LOAD REMOTE password
LOAD RSPX
LOAD CDROM
LOAD MONITOR

CD-ROMの使い方

サーバーでのCD-ROMの使い方は4.xまでと5.0で大きく異なります。

4.x以前の場合は、まずCDROM.NLMをロードします(LOAD CDROM)。 CD-ROMをドライブにセットし、CD VOLUME LISTでCD-ROMのボリューム名とボリューム番号を確認します。 そして、CD MOUNT ボリューム名(またはボリューム番号)でマウントします。 初めてマウントするCDの場合は、インデクスを作成するので、マウントに少々時間がかかります。 マウントしたCDはCD DIR ボリューム名(またはボリューム番号)でルートディレクトリを見ることができます。 また、他のボリュームと同様にクライアントからアクセスすることができます。 ディスマウントはCD DISMOUNT ボリューム名(またはボリューム番号)です。 CD関連コマンドのヘルプはCD HELPで見られます。連続して実行すると各コマンドの詳細なヘルプが表示されます。

5.0の場合は、CDROM.NLMCD9660.NSSをロードすれば、 あとはCD-ROMの出し入れに合わせて自動的にマウント/ディスマウントしてくれます。 しかもマウントは即座に完了します。 なお、CDINST.NLMをロードすれば、4.x以前と同様に使うこともできます (この方法はインストーラーが使っています)。


クライアントの操作

マイクロソフトのNetWareクライアント

Win9x/NTには、NetWareクライアントの機能が標準で付属しています。 これは、「NetWareネットワーククライアント」と「IPX/SPX互換プロトコル」を インストールすることで使用可能になります。 使い方はマイクロソフトネットワーククライアントとほぼ同じで、 「ネットワークコンピュータ」やNET VIEWコマンドでサーバーの名前やボリュームを表示し、 ネットワークドライブの割り当てやNET USEコマンドでボリュームをドライブ名にマップします。 標準のクライアントはバインダリにしか対応しませんが、 Win95サービスパックでNDS対応のクライアントが提供されています。

ノベルのClient32

ノベル製のクライアントがNetWare本体とともに提供されています。 ただし、5.0Jβ版に付属のWindows 95用クライアントでは、 TCP/IPのプロパティが英語になってIPアドレスを設定できなくなるという問題があるので注意が必要です。


重要なコマンド・ファイル

サーバーのコマンド

LOAD/UNLOAD

モジュール(コンポーネント、ドライバ、アプリケーション)をロード/アンロードします。

BIND/UNBIND

NICのドライバとプロトコル(IPX,IP)を結合/解除します。

MOUNT/DISMOUNT

ボリュームをマウント/ディスマウントします。

CD VOLUME LIST, CD MOUNT, CD DISMOUNT

CD-ROMの操作を行います。(5.0では不要)

SET, CSET

サーバーの各種パラメータを表示/設定します。

VOLUME

マウントされているボリュームの一覧や、個々のボリュームの情報を表示します。

SEARCH

コマンド検索パスを表示/設定します。

MODULES

ロードされているモジュールを表示します。 MODULES X*のように前方一致検索が使えます。

HELP

コマンドのヘルプを表示します。 HELPでコマンド名一覧、HELP コマンド名でそのコマンドのヘルプ、 HELP ALLで全コマンドのヘルプを表示します。 ただし5.0βではHELP ALLVMDISMOUNT以下のコマンドが含まれません。

DOWN

NetWareをシャットダウンします。4.x以前ではEXITコマンドでDOSに戻ります。 5.0ではシャットダウン後自動的にDOSに戻ります。

サーバーのファイル

INSTALL.NLM(〜4.x)/NWCONFIG.NLM(5.0)

CUIベースの管理ツールです。AUTOEXEC.NCFSTARTUP.NCFの編集もこれで行います。

MONITOR.NLM

サーバーの動作状況をリアルタイムで表示します。また、スクリーンセーバーも兼ねています。

CDROM.NLM

ISO 9660 CD-ROMサポートモジュールです。 AUTOEXEC.NCFで自動ロードするとよいでしょう。

STARTUP.NCF

DOSからNetWareを起動した直後に実行されるスクリプトです。 DOSパーティション(C:\NWSERVER)に置かれます。

AUTOEXEC.NCF

NetWareカーネル起動後に実行されるスクリプトです。 NetWareパーティション(SYS:\SYSTEM)に置かれます。

EDIT.NLM

8KB以下のテキストファイルを編集します。

REMOTE.NLM, RSPX.NLM

リモートコンソール(RCONSOLE)を使用可能にします。

CONLOG.NLM

コンソールのログをとります。ログファイルはSYS:\ETC\CONSOLE.LOGです。 UNLOADするとクローズされます。

C1START.NCF

GUIベースの管理ツールConsoleOneを起動します。(5.0)

クライアントのコマンド

主にDOSクライアントで使うコマンドです。 SYS:\PUBLICに格納されています。 Win9xのDOSプロンプトでも使用可能です。

LOGIN/LOGOUT

ログイン/ログアウトします。

MAP

サーバーのボリュームをクライアントのドライブ名にマップします。

CX

NDSツリーのコンテキストを移動したり、オブジェクトの一覧を表示します。

SETPASS

パスワードを変更します。

NPRINT

サーバーのプリンタにファイルを出力します。

CAPTURE

プリンタポート出力をキャプチャーしてサーバーのプリンタに送ります。

FLAG

ファイルの属性を操作します。

RIGHTS

ファイルの権利を操作します。

RCONSOLE

サーバーコンソールをリモートから操作します。

NetWareファイルの主な拡張子

.NLM

NetWareのバイナリの一般的な形式であるNLM(NetWare Loadable Module)です。 OSコンポーネントやアプリケーションはほとんどこの形式です。

.NCF

バッチファイル(NetWare Command File)です。

.LAN

NICのドライバです。

.LDI

.LANドライバに付属の定義ファイル(LAN Driver Information)です。

.DSK

ディスク(IDE、SCSIなど)のドライバです。 ディスクコントローラ(IDEコントローラ、SCSIアダプタなど)のドライバと ディスクドライブ(HDD、CD-ROMなど)のドライバが一体化した古い形式です。 5.0ではサポートされません。

.HAM

ディスクコントローラのドライバ(Host Adapter Module)です。

.CDM

ディスクドライブのドライバ(Custom Device Module)です。

.DDI

.DSK、.HAM、.CDMドライバに付属の定義ファイル(Disk Driver Information)です。

.NAM

ネームスペースモジュールです。

.NSS

5.0で加わったNSS(NetWare Storage Services)のモジュールです。

.VLM

DOSクライアントのモジュール(Virtual Loadable Module)です。 これはVLM.EXEによりDOSクライアントにロードして使うものです。


参考文献


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