FreeBSDでVC701SIを使う

最終更新: 2005/4/12

FreeBSDのノートPCで、ボーダフォンのCF型3GデータカードVC701SIの動作を確認しました。

環境は以下の通りです。


手順

  1. カードスロットにカードを挿します。FreeBSD 4.xでは以下のようになります。

    pccard: card inserted, slot 1
    Apr  9 00:39:46 x20 pccardd[49]: Card "Vodafone"("VC701SI") [[none]] [[none]] has function ID 2 
    sio4 at port 0x2f8-0x2ff irq 11 flags 0x40000 slot 1 on pccard1
    sio4: type 16550A
    sio4: unable to activate interrupt in fast mode - using normal mode
    Apr  9 00:40:01 x20 pccardd[49]: sio4: GENERIC PCMCIA modem inserted.
    

    FreeBSD 5.xでは以下のようになります。

    sio4: <Vodafone VC701SI> at port 0x2f8-0x2ff irq 11 function 0 config 5 on pccard1
    sio4: type 16550A
    sio4: unable to activate interrupt in fast mode - using normal mode
    

    ここでは、どちらの場合もsio4に割り当てられました。

  2. FreeBSD 4.xでは、sio4に対応する/dev/cuaa4を作ります。 FreeBSD 5.xでは、自動的に行われるので必要ありません。

    # cd /dev
    # sh MAKEDEV cuaa4
    
  3. ATコマンドに応答することを確認しておきます。

    # cu -l cuaa4
    Connected
    AT
    OK
    ATI2
    Card Type: Vodafone Connect Card
    
    OK
    ATI3
    Manufacturer: Seiko Instruments Inc.
    
    OK
    ATI4
    Model: VC701SI
    
    OK
    ATI5
    Revision: 01.00.01.00
    
    OK
    ATI6
    IMEI: 350238000206617
    
    OK
    
  4. /etc/ppp/ppp.confに以下のように記述します。 割り当てられたデバイスがsio4でない場合は、cuaa4を適宜変更してください。 パケット通信の場合、電話番号に含まれる#を\でエスケープする必要があることに注意してください。

    vodafone-packet:
     set device /dev/cuaa4
     set phone *99\#
     set authname vodafone@connect
     set authkey vodafone
     add default HISADDR
    
    vodafone-csd:
     set device /dev/cuaa4
     set phone *7300
     set authname ai@vodafone
     set authkey vodafone
     add default HISADDR
    
  5. PPP接続し、IPアドレス・デフォルトルート・DNSサーバーのアドレスを取得できていることを確認します。 また、ipfwなどで適宜セキュリティ対策を行ってください。

    # /usr/sbin/ppp vodafone-packet
    Working in interactive mode
    Using interface: tun0
    ppp ON x20>dial
    ppp ON x20>
    Ppp ON x20>
    PPp ON x20>
    PPP ON x20>
    
    # ifconfig tun0
    
    # netstat -rn -finet
    
    # cat /etc/resolv.conf
    
  6. 通信中に以下のようなエラーが出続ける場合は、 PR kern/51982を参考に、 sio.c (FreeBSD 4.xでは/sys/isa/sio.c、FreeBSD 5.xでは/sys/dev/sio/sio.c)を変更して、カーネルを再構築します。

    sio4: 1394 more interrupt-level buffer overflows (total 1394)
    sio4: 557 more interrupt-level buffer overflows (total 1951)
    sio4: 557 more interrupt-level buffer overflows (total 2508)
    sio4: 1069 more interrupt-level buffer overflows (total 3577)
    sio4: 760 more interrupt-level buffer overflows (total 4337)
    

    また、PPP接続・切断時に以下のような警告が出ることがあります。 そのままでも実害はないと思いますが、rc.confipv6_enable="YES"にしておくと出ないようです。

    Warning: ff02:4::/32: Change route failed: errno: Network is unreachable
    

速度

気になるパケット通信の速度は、フロッピーイメージをFTPで転送して実測したところ、下り320kbps・上り60kbpsぐらい出ました。 ただし、基地局によっては下り最大速度が64kbpsや128kbpsになる可能性があります。

64kデジタルデータ通信モードについても同様に計測しましたが、 回線交換にもかかわらず転送中にストールが多発し、30〜40kbps台に終わりました。 いずれにせよ、このモードは通信料が非常に高額なので、実用的ではありません。


参考


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