注意: 本稿の内容はすでに古くなっています。 最近の情報についてはノートPCでBeOS R5を参照してください。
最終更新: 2000.2.3
BeOS R4/4.5をThinkPad 535にインストールしてみました。 他機種でのインストールや活用のヒントも記しておきます。
3年程前のマシンです。もうだいぶ時代遅れになってしまいました。
当方ではメモリを40MBに増設、HDDを4GB(IBM DTCA-24090)に換装して使用中です。
内蔵CD-ROMドライブを持たないノートPCでは、そのままではインストールすることができません。 ノートPCでのインストールの選択肢は以下のようになります。 なお、基本的にFDDが必須です。
内蔵CD-ROMドライブがあるか? N│ │Y │ └──→普通にインストール ↓ 外づけ(PCカード接続)のATAPI CD-ROMドライブがあるか? N│ │Y ↓ └──→ATA PCカードドライバを使う(R4.5のみ) │ DOS/Windowsで使える外づけCD-ROMドライブがあり、HDDに余裕があるか? N│ │Y │ └──→BeWriteを使う ↓ デスクトップPCがあるか? Y│ │N │ └──→残念です │ LANまたはリムーバブルメディアでデータ交換できるか? N│ │Y │ └──→BeWriteを使う │ ノートを分解してもかまわないか? N│ │Y │ └──→ノートのHDDをデスクトップに移植してインストール │ └──────→残念です
以下、順に解説します。
R4.5では、インストールフロッピーの構造が変更になり、 ユーザーレベルでもデバイスドライバなどを比較的容易に追加できるようになりました。 また、IDEのデバイスドライバ階層も整備され、 標準以外のIDEコントローラドライバを開発しやすくなりました。 そこで、ATA PCカードドライバを開発し、 ATAPI CD-ROMドライブからのインストールが可能になりました。 この方法では、最初にインストールフロッピーを作るだけで、 デスクトップ機での通常のインストールとほぼ同様にインストールできます。 ここではその方法を簡単に紹介します。 詳しくはドライバのドキュメントを参照してください。
ドライバを組み込んだインストールフロッピーを作る必要があります。 BeOSやLinux、*BSDではmkflp.shを実行します。 Windows 95/98/NTではMKFLP.BATを実行します。
CD-ROMドライブを接続し、作成したインストールフロッピーで起動します。 やがてCD-ROMが回転し、Installerが起動するはずです。
機種によってはCD-ROMが認識されないなどの不具合があるかもしれません。 うまくいかないときは、BIOS設定でシリアルポート・パラレルポート・赤外線ポートなどを殺してIRQを空けてみてください。 動作・不動作にかかわらずご報告をお寄せください。
BeOSのインストールCDの中身は、他のOSのように圧縮されておらず、 あたかも「CD-ROMにBeOSをインストールした」かのような状態 (いわゆるLive File System)になっています (/etc/installなど部分的な違いはありますが)。 したがって、このイメージをそのままHDDにベタコピーすれば、 一応起動することができます。
DOS/Windows環境でこれを行うツールとしてBeWriteを公開しています。 BeWrite 2.00は、以下のいずれかのハードがあれば利用可能です。
ここでは簡単に紹介します。詳しい手順はBeWriteのドキュメントを参照してください。
ノート用CD-ROMドライブがない場合は、直接コピーできませんので、 デスクトップ機などでイメージファイルを作ってノートに転送します。
この段階ではまだBFSパーティションから直接起動できないので、 インストールフロッピーを入れて起動します。 うまくいけばHDDを起動ボリュームとしてBeOSが起動するはずです。 空き容量があまりないので、スワップファイルが作れないと文句を言われますが、とりあえず無視します。 起動したらmakebootable(R4では/boot/optional/experimental/makebootable)を使ってBFSパーティションを起動可能にします。 また、複数のOSがある場合は適当なブートセレクター(BeOSブートマネージャーなど)をインストールします。
一応起動するようになりましたが、この状態では空き容量が少ないので、 スワップも作られませんし、今一つ実用に向きません。 そこで、DriveSetupで充分な容量のBFSパーティションを別途確保し、 今動いているBFSパーティションからそちらにInstallerでインストールし直します。 インストールが済んだら元のBFSパーティションは削除してかまいません。
この方法はInstallerによる通常のインストール手順を経ないため、 インストールの完全性については保証できませんが、 すでに多くの実績があるので基本的に問題ないと思います。
なお、とくにノートPCでは、R4.5はR4への上書きでなくクリーンインストールの方がよいと言われています。 しかし、ThinkPad 535の場合、R4.5をBeWriteでクリーンインストールすると、 フロッピーで起動する分には問題ないが、HDDから起動するとキーボードとトラックポイントが効かないという問題が出るようです。 いったんR4をインストールしてR4.5を上書きすれば大丈夫です。
ちなみに、BeOSのCDは以下のような構成になっています。 1つのセッションに複数のトラックがあるという、 CD-ROMとしては珍しい構成なので、 環境によってはCD-ROMの読み出しができないおそれもあります。
| セッション | トラック | ファイルシステム | 内容 |
|---|---|---|---|
| 1 | 1 | Joliet+HFSハイブリッド | Windows/MacOS用ツール |
| 2 | BFS(リトルエンディアン) | x86版インストール元 | |
| 3 | BFS(ビッグエンディアン) | PowerPC版インストール元 |
原始的ですが確実な方法です。 メーカー保証が切れることも含め、すべて自己責任で行ってください。
R4のインストール時は、ご多聞にもれず、HDDをデスクトップ機に移植しました。 デスクトップ機にすでにBeOSがインストールしてある場合、 CDからではなくデスクトップ機のBFSボリュームからインストールすることができます。 この場合、/boot/homeディレクトリなどもコピーされるので、 各種設定が移行できて便利なのですが、 インストール元の/boot/homeの内容が/boot/Your_Old_Be_Files_Are_Hereに移動されてしまうので注意が必要です。
何か高級に聞こえますが、WindowsやUNIXでいう「ネットワークインストール」のようなまっとうな方法ではありません。 デスクトップ機でBFSパーティションのイメージファイルを作り、 LAN経由でノートに転送してベタ書きするという方法です。 手順が複雑なこと、イメージファイルを作るためディスク容量を食うこと、 BFSパーティションにベタ書きするためにノート側でUNIXを使う必要があることなど、 手軽な方法とはいいがたいものです。
かつてはHDD移植以外にはこの方法しかありませんでしたが、 現在ではBeWriteやATAカードドライバを使ってより容易にインストールすることができます。 とくに、BeWrite 2.00ではこの方法と原理的に同じことがより手軽に行えるようになったので、 現在ではこの方法を用いる必要はほとんどありません。 ここでは参考のため概要を紹介するにとどめます。
なお、以下UNIXとは、ノートでLANカードを使えるUNIX、具体的にはLinuxやFreeBSDを指します。 操作例はFreeBSDのものです。
$ dd if=/dev/disk/ide/ata/0/master/0/0_1 of=beos.img
ftp> bin ftp> get beos.img /dev/rwd0s2
なお、ファイル化せずにデバイスファイルを直接FTPでgetすることはできません (これができるとディスクを余分に食わなくてすむのですが…)。
Software Design誌1999年8月号のコラムで紹介された方法を元にしています。 空のイメージファイルをmkbfsしてマウントするという通好みな方法です。
$ dd if=/dev/zero of=beos.img bs=1k count=1m $ mkbfs beos.img $ mkdir /mnt $ mount beos.img /mnt $ cp -a /boot/beos /mnt $ mimeset -f /mnt $ unmount /mnt
ftp> bin ftp> get beos.img /dev/rwd0s2
ここではR4/4.5におけるThinkPad 535の各デバイスの動作状況について述べます。 なお、ATA PCカードドライバを使うと、BeOS R4.5 デモCDを起動することが可能ですので、 インストールする前に動作状況をチェックできます。


なるべく標準的な(デフォルトの)設定にしてあります。 ユーザーズガイドpp.215〜218および付録D参照。
Mwaveモデムは使えないので殺しておきます。
ps2 dsp enable / address 4e30 / irq 10 / dma 7 ps2 sb enable / address 220 / dma 1 / irq 5 ps2 parallel enable / address 2 ps2 imodem disable ps2 ir enable /address 2 ps2 sera enable / address 1
3 赤外線 4 シリアル 5 Sound Blaster 7 パラレル 9 空き 10 (Mwave DSP) 11 空き 15 (セカンダリIDE)
0 空き 1 (Sound Blasterエミュレーション) 3 (ECPパラレル) 5 空き 6 空き 7 (Mwave DSP)
外部との通信やデータ交換に使える可能性のあるデバイスについて、いろいろ考察してみました。
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